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子供に迷惑をかけたくない

「お墓の事で子供に迷惑をかけたくない」。親世代の方々から、本当に良く聞く言葉ですが、お墓に関するお悩みはこの一言に集約されるのかもしれません。

継ぐ人がいない」「費用が高い」「意味を感じない」というのが主な悩みですが、それ以外にも親世代が心配している事があります。

お金の負担をかけたくない

確かにお金の問題は大変でしょう。詳しくは「お墓にまつわる費用が高額」を見て頂きたいのですが、お墓は、建立にも、その維持管理にも多くのお金がかかります。さらに、最近は景気も悪く、雇用情勢も不安定、給与水準が上がらない、と、若い世代の今後の生活設計が非常に不透明です。そういった中で、お墓に関して高額な費用が掛かるというのは子世代への大きな負担です。
また、少子化で、一組の夫婦が面倒を見なければいけないお墓が複数あるというようなケースもたくさんあります。
さらに、法事やお墓にまつわる費用は、子供世代の金銭感覚ですと、料金表があるわけでもなく、慣習と阿吽(アウン)の呼吸で決まるそのあいまいさ、不透明さがなかなか受け入れにくいものですので、そのあたりも心配のもとでしょうか。

墓参りなど、お墓の管理で負担をかけたくない

「子供達は所帯を持って、遠方で一生懸命、忙しく暮らしている。通勤時間も長く、大変らしい。その子供に彼岸、お盆、命日を入れれば年4-5回の墓参りは難しいだろう。家族と来れば交通費や宿泊費もばかにはならない。年2回では、雑草も伸びてしまうだろうが…。」
教育や労働環境の都市部への集中はとどまることがありません。若い世代が都市で働いているとき、多くの親は「そのうち長男はこの街に帰って来る」「少なくとも長男は、先祖代々の墓に入ってくれるに違いない」と考えます。中には地方にいる次男の親が子供に深く相談することもなく、新しくお墓を作ることもありますが、しばらくすると親も「やはりこの墓は俺たち限りか」と思うことも少なくありません。遠く離れたところから墓の面倒を見ていくのはなかなか難しい事です。
遠く離れた子供が、地元にお墓詣りに来てくれることはうれしいが、交通費もかなりかかるだろう、せっかくの休みにはゆっくり休んだり、孫が小さいうちに家族で旅行も行きたかろう…。親の気持ちとしては、子供にこういった負担をかけてまでと思えてしまうのです。

跡継ぎにならなければいけないと思わせるのがいや

子供がいない、など、本当に「跡継ぎがいない」人もいますが、そういう方はある程度このお墓問題に達観した部分があります。
この問題に本当に悩んでいるのは、子供がいるが、そのうちに跡継ぎがいなくなってしまうケースや、その人への負担が気になるケース。たとえば、一人っ子長男が、最近話題になっている生涯未婚になりそうというようなケース。息子には娘しかいないケース。息子の結婚相手が一人っ子や姉妹だけというようなケース。そして、自分たちに娘しかいないケースなどでしょう。将来的にこのお墓の跡継ぎ問題が起こるのなら、今のうちに「ちゃんと」しておいてあげたい。しかし同時に、自分たちがこの何世代も続いてきたお墓を閉める事になった責任者になるのは気が重い…。
近居の娘が「ちゃんとお墓の面倒は見るから」と言ってくれることもあるでしょう。しかしその娘にはまた娘が2人。何より嫁いだ娘に実家の墓の事で金銭的な負担をさせるのはどうにも気が引ける…。
今の跡継ぎ問題は、本当に承継者がいないという事よりも、近い将来いなくなるのではという不安、そして今のうちにちゃんとしておきたいという親世代の気持ちにあるのかもしれません。

お墓にまつわる苦労を伝承したくない

「子供たちには負担をかけたくない」そういう親世代自身も、今までお墓では苦労して来ました。数年前には寺の本堂を新築するということで、かなり高額の負担を寺から求められたのです。長いことお世話になってきているから、両親の遺骨が入っているから、と自分を納得させようとは思いますが、本当は、ため息が出る想いです。
昨年、夫の弟が亡くなった時には、「墓に入れてくれ」と義妹にお願いをされました。墓を建立する余裕がないからということでしたが、それをやんわりと断ったら、叔父が出て来て怒られたこともある…。散々もめて、ずいぶん親戚関係にもひびが入りました。
親世代も、墓の事では言うに言われぬ思いをしてきたのです。子供の世代に同じような負担をかけるのがいい事なのかどうか迷います。子供たちは何となく、「お墓の面倒を見る」としか思っていないかもしれませんが、それは実は、あの子たちがいつも毛嫌いしている「理不尽さ」とか「効率の悪さ」の権化なのです。それに「意味がない」とか言わずに、そういった理不尽な事柄をうまく調整をつけて、年長者と上手くやっていくことが出来るのだろうか…。自分達だって、お墓にそれほど大きな意味を感じてはいなくて、義務感でやって来た部分も多いのに…。
自分が今までしてきた苦労は子供たちにはさせたくないと感じるのです。

子供に迷惑をかけたくない方は…。

  • 金銭面も含め、事前に世代間の希望の差について、事前に子供と相談する。息子がいる家庭も、「継いでくれるはず」と思いこんだり、「継ぐべき」と固定化した考えに固執せずに墓の今後について相談する。特に、息子の妻が女系家族の場合は相談が必要。
  • 従来型のお墓に固執せず、承継を前提としない永代供養本山納骨する。現在のお墓を閉め(墓じまい)て、永代供養などにする事も可能
  • 独立したお墓の形(従来型の墓のかたち)が希望の場合、独立型の永代供養墓も最近は出てきているので検討する
  • 樹木葬・桜葬散骨ダイヤモンド葬は、承継を必要としないので自分たちの事情や気持ちにマッチする選択肢か検討する。